ジャッジ目線でのサーフコンテスト必勝法

東京オリンピック
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サーフィンのコンテストに出ると凄く緊張しちゃいますよね。

僕もコンテストにで始めたのは九州に戻ってからの、ここ3年位です。結果は散々です(笑)

僕はサーフィンのジャッジの資格である「NSA認定ジャッジ D級」を取得したのですが、ジャッジテキストをもとにどの様なライディングに高得点が出るかを紹介したいと思います。

ジャッジングを知ることにより、来年開催予定の東京オリンピックでのサーフィン競技の観戦もより楽しめると思います!

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ジャッジクライテリア【ジャッジ基準】

サーフィンは体操競技やフィギュアスケートと同様に採点競技で、1本のライディングを10点満点で採点します。

ほとんどの大会でのルールはヒート中の得点上位2本の合計得点を競う競技です。

ライディングを採点する際の基準が下記の通り定められています。

*下記はショートボード・ボディーボードのもので、ロングボードのジャッジ基準は別途定められています。

  • a)積極性及び難易度の高さ

マニューバーの難易度は評価の重要な要素です。クリティカルセクションへアプローチする難易度の高いハイリスクなマニューバーは、高いスコアが与えられます。

  • b)マニューバーの革新性と進歩性

革新的で斬新なマニューバーは評価の対象になり、サーフィンの進歩へと繋がります。

  • c)メジャーマニューバーの統合性

メジャーマニューバーのコンビネーションは評価が高く、それらが積極的で難易度が高くコントロールされているライディングならば、ジャッジ基準の中で最も高い得点配置となります。

  • d)マニューバーの種類の豊かさ

1本のライディングの中でよりバラエティに富んだマニューバーを組合せたライディングは高い評価につながります。

  • e)スピード、パワーそして流れ(フロー)

クリティカルセクションで行うマニューバーは、他のセクションでのそれと比べスピード、パワーがよりはっきりと見られます。スピード、スプレー料、トラックの深さ、フィンが波から抜けているかなどを見るとよりマニューバーの力強さをはかることができます。また、サーフィンの流れも重要です。止まらないサーフィンが波に対してどのような動きをしているか波に合ったマニューバーを組み立てられているかなども評価のポイントになります。

注意:開催地やその日の状況、同様に1日を通じて変化するコンディションの中で、これらの要素の何に重点を置くかは極めて重要となる。

何か文字にすると難しく感じるのですが、端的にまとめると

「1本のライディング中にメジャーマニューバーと呼ばれる技を数多く難しい場所で行って、なおかつスピードやパワー、フローがあれば高得点が出るよ」

という事です。

フローというのはライディング全体の流れのことで、途中で上手く波に対応できなくて詰まったりするとフローがあるとは言えません。

サーフィンは開催地によって波の特性が異なってきます。ハワイのパイプランだとチューブライディングに重点をおいてのジャッジングとなります。東京オリンピックのサーフィン会場である千葉の釣ヶ崎海岸(志田下)だとリエントリーやエアリアルに重点をおいてのジャッジングになってくると思います。なので、コンテストによって得点が出るマニューバーが異なってきます。

メジャーマニューバー

メジャーマニューバーとは高得点をもらえる技で種類は下記の通りです。

ちなみにメジャーマニューバーは競技の種類(ショート、ロング、ボディボード)で異なっており、下記はショートボードのメジャーマニューバーです。

  • ボトムターン

垂直方向への勢いをつけるために波のボトムでドライブターンすること。難易は上昇角度と垂直方向へどれだけ勢いがついたかで決まります。

  • エントリー(オフザリップ、オフザトップ、カービング、全てあてはまる)

クリティカルセクションにおいて、レールを使ったターンをし、再び波のフェイスに戻るトップターンのこと。

  • カットバック

ボードを今まで乗ってきた方向とは逆に向けること。したがって、波が崩れてくる方向に向くことになります。

  • フローター

クローズドアウトセクションでのロール上で行うフローターは難易度が高く、高評価を与えるマニューバーとなります。

  • チューブライド

波がブレイクして出来た空間の中に消えていくこと。

  • エアリアル

マニューバーの中で最も難しく革新的なものがエアリアルです。これらには多様なエアリアルの種類があり、空中でのコントロールされた回転ときれいな着水は、最も高い難易度に位置します。マニューバーが成功したとみなされるためには着水の成功および前進の勢いでライドアウトすることが必要となります。

(エアリアルの評価ポイント)

  • (1)波のどこで行われたか(波の平らな部分から行う技より、リップから行う技のほうが高評価です)
  • (2)高さ、ローテーションの有無
  • (3)コントロール(空中での姿勢)
  • (4)ライディングの完成度

メジャーマニューバーは6種類しかありません。

一般のサーファーでチューブライディングやエアリアルするのはそうそうないと思いますので、それ以外のマニューバーを説明します。

カットバックやリエントリーは中級者の目安でもある技ですね。

クローズアウトセクションのロール上でのフローターは崩れたセクションを抜けていく時に使うフローターではなく、より際どい場所でのフローターとなります。よく「ロックンロール・フローター」といったりするマニューバーがそれになります。

あと以外に思われて方もいるかも知れませんがボトムターンも立派なメジャーマニューバーとして位置づけられています。ジャッジは深いボトムターンには高得点を付けるのです。

マイナーマニューバー

メジャーマニューバーに対してマイナーマニューバーというのもあり、下記の通りです。

これらは、あくまでつなぎの技ということで得点に対してあまり影響しません。

  • チェックターン

角度のない方向転換で、つなぎのターン

  • フォームフローター

スープ上で始まり、そして終わってしまうフローター。トリミングなどと並んで、スープでのライディングに幅を待たせるものです。

  • フェードターン

テイクオフの後、ボトムターンをする前にボードをピークに向ける動作、波のブレイクが遅い時などに使われます。

波のどこで技を出したかも重要

同じ技でもどこで、どのようなシチュエーションで行ったかによって評価が異なってきます。

ジャッジングの要点(抜粋)

・最初のマニューバーはどこから実行したのか。

→テイクオフからいきなり深いボトムターンをして大きいスプレーが飛ぶリエントリーを行うと、テイクオフ後、横に滑ってセクションを見つけてからのボトムターン→リエントリ-よりも高得点が期待出来ます。

・フラットなセクションにおいてレールを使ったターンでつないだか。次のセクションまでホッピングでつないだか。

→当然レールを使ったターンでつないだ方が評価されます。

・難易度の高いマニューバーはファーストマニューバーだったか、それとも最後だったか。

→当然、ワイプアウトのリスクがあるファーストマニューバーからの難易度の高い技をかける方が高得点です。

スコアリングカテゴリー

採点は10点満点なのですが、点数毎にカテゴリーが決められています。

コンテストの解説者や実況で良くでてくるフレーズです。

Categoryカテゴリー得点ライディングの目安(ローカルコンテストのオープンクラス位を想定
BADバッド0 to 1.9テイクオフして横に滑るだけ程度
POORプアー2 to3.9テイクオフしてターンをいれたライディング程度
AVERAGEアベレージ4 to 5.9メジャーマニューバー1ケ程度
GOODグッド6 to 7.9メジャーマニューバー2ケ以上
EXCELLENTエクセレント8 to 10グッド以上のライディングでなおかつスピードやフローがある
スコアリングカテゴリー

コンテスト時の波のコンディションにもよりますが、ムネ近くのグッドコンディションの場合、僕がエントリーするローカルコンテストのレベル(オープンクラスあたり)であれば、1つのライディング中にメジャーマニューバー2個(ボトムターンとカットバック)入れて、フィニッシュでローラーコースター入れられれば、アベレージスコアの後半かグッドスコアはでてくると思います。

WSL(World Surf League)などは、基本波のコンディションは問題ないので、エクセレントスコアを2本まとめないと勝ち上がることは難しいです。

ジャッジングしていて感じたこと

僕がジャッジするローカルコンテストでは実際に採点をするパネルと呼ばれるジャッジが3人いて1人のヘッドジャッジがパネル間で採点にブレがないように各パネルの採点を確認しています。その際かなり明確に「あのライディングはしっかりしたボトムターンが入っているのでグッドスコアはだしてあげたいですね」という感じのアドバイスをくれます。

僕はジャッジの経験がまだ3試合の“ひよっこ“ジャッジなのですがジャッジを経験したり、ジャッジの試験に向けて勉強していて、ローカルコンテストに関して思ったことをまとめます。

波の大きさに得点はつかない。

実はジャッジ基準に波の大きさは考慮されていません。あくまでも繰り出す技の数やクオリティに対して採点されます。

実際はセットの大きい波の方がより技を入れられるクオリティを持っているので必然的に高得点がでやすいのですが、ミドルサイズでも多くのメジャーマニューバーを入れる事ができればセットの波よりも高得点が出る場合もあります。

ロングライドしても意味ない?

ロングライドしてインサイドセクションで最後フィニッシュを決められれば良いのですが、ただインサイドにロングライドしてもそれだけでは得点はあがりません。

逆に再度ゲッティングアウトしてアウトに出るのに時間がかかってしまうので不利になる場合があるのでエンドセクションがない波の場合は早めにプルアウトした方が良いです。

リスクを負うライディングは評価される。

セットの大きな波に乗り、ただただ走ってインサイドまで繋いでいっても下手したら3点台です。それよりも、ミドルサイズの波でテイクオフからファーストマニューバーで深いボトムターンをしてリエントリーを狙い失敗した場合、内容によっては4点台以上がでる可能性が大いにあります。

10ポイントの基準はコンテスト(カテゴリー)ごとに異なる

ジャッジは「波のサイズの大小や、クラスの違いに関わらず、必ず10ポイントはあり得る」として採点していきます。

つまり、そのコンテストごとに10点の基準は違ってきます。

ヒザサイズの小さな波の場合は軽くトップに当てながらフィニッシュを決めると高得点がでますが、頭サイズで同様のライディングをしても高得点は望めません。

同様にクラスによっても10点の基準が異なります。ビギナークラスの場合、深いボトムターンが入ったロングライディングを行うと相当高い得点が期待できますが、スペシャルクラスでは複数のメジャーマニューバーを盛り込みなおかつフローがあるライディングを求められます。

まとめ

もし、コンテストで強くなりたいと思う場合、ジャッジの資格を取らないまでも、ジャッジがどの様なライディングを評価するのか。どの様なマニューバーに得点が出るのかを知ることは大事なことです。

波のトップでのアクションばかりに目が行きがちですが、日頃から深いボトムターンを心がけて、レールを使ったターンを心がけることがコンテストで高得点をつけてもらえる早道だと思います。

また、ただ走っていくだけではジャッジは高得点はつけません。失敗してもセクションを見つけて技を入れていく練習をすると良いと思います。

これは僕もなかなか出来ません。せっかくセットの波に乗ったら、ついついコケたくなくて走って行っちゃいますよね(笑)

あと、ここでは触れませんでしたが、妨害のルールを知ることも重要です。

妨害のルールを勉強すると、フリーサーフィンの時にも他のサーファーの邪魔にならないように気をつけるようになりますよ。

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